ヴァイオリンとヴィオラは、見た目が非常に似ている楽器です。
しかし具体的に何がどう違うのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について紹介します。
- ヴァイオリンとヴィオラの主な違い
- ヴァイオリン・ヴィオラのそれぞれの魅力
- ヴァイオリン・ヴィオラの歴史
- 楽器を始められる年齢
- ヴァイオリン・ヴィオラの始め方
ヴァイオリンとヴィオラの違いを詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください！
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ヴァイオリンとヴィオラの違い
ここでは、ヴァイオリンとヴィオラの主な違いを詳しく解説します。
ヴァイオリンとヴィオラは具体的にどのような部分が違うのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください！
大きさや重さの違い
ヴァイオリンとヴィオラは大きさと重さが異なり、ヴィオラの方が一回り大きく弓も重いのが特徴です。
2つ並べると違いが分かりやすいですが、単体で見るとヴァイオリンなのかヴィオラなのか区別するのが難しいかもしれません。
なお具体的な大きさや重さの違いは、以下の通りです。
| ヴァイオリン | ヴィオラ | |
|---|---|---|
| 大きさ（胴長） | 35～36cm | 39～42cm |
| 大きさ（全長） | 60cm | 70cm |
| 楽器の重さ | 300～500g | 400～600g |
| 弓の重さ | 60g | 70g |
音域の違い
ヴィオラよりもヴァイオリンの方が高い音域が出ます。
具体的には、ヴァイオリンはヴィオラよりも5度上の音域です。
「度」とは音の距離の単位のことで、ドとレは2度、ドとミは3度距離があります。
弦の種類も異なり、ヴァイオリンは低い方からG（ソ）→D（レ）→A（ラ）→E（ミ）の弦が張られています。
ヴィオラは、低い方からC（ド）→G（ソ）→D（レ）→A（ラ）の弦が張られており、ヴァイオリンでは出せない低い音を出すことが可能です。
楽譜に使用される記号も異なり、ヴァイオリンにはト音記号、ヴィオラにはハ音記号が用いられます。
ハ音記号は、ト音記号（高音域）とヘ音記号（低音域）の中間、中低音域を楽譜に記すときに使用される記号です。
音域の違いから、ヴァイオリンはメロディパートやソロなど、華やかな場面で使用されることが多くあります。
ヴィオラは中音域を担当し、サポート的な役割を果たすことが多い楽器です。
ヴァイオリンとヴィオラの魅力
ここでは、ヴァイオリンとヴィオラの音色や役割の違い、魅力を詳しく紹介します。
ヴァイオリンとヴィオラは似ているものの違った魅力を持つため、どのような違いがあるのか見てみましょう！
ヴァイオリンは花形楽器
ヴァイオリンは主要なメロディを担当することが多い、花形の楽器です。
速いパッセージや重音も弾きやすく、力強い旋律や優雅な旋律など、さまざまな曲を弾けます。
ヴァイオリンの大きな魅力は、一人でも大人数でも楽しめることです。
ヴァイオリンは一人で弾く用にアレンジされた楽譜が豊富にあるため、有名な曲はほとんど弾くことができるでしょう。
アンサンブルやオーケストラでも活躍します。
他の楽器と合わせるときはメロディ以外を担当することもあるため、一人で弾くときとは違った楽しさを味わえるでしょう。
またクラシックだけでなく、ポップスやジャズなど、どのようなジャンルの音楽も楽しめます。
「クラシックは敷居が高い…」と思っている人にも、好きなジャンルの曲を弾けるヴァイオリンはおすすめです。
ヴィオラは縁の下の力持ち
ヴィオラの音色は人間の声に一番近いと言われており、柔らかく落ち着いた音色が大きな魅力です。
ヴァイオリンより音域が低いため、渋くてかっこいいメロディを奏でられます。
ソロで弾くことは少ない楽器ですが、アンサンブルやオーケストラには欠かせない存在です。
縁の下の力持ちであり、ヴィオラがいることで合奏のハーモニーに厚みや広がりが加わります。
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ヴァイオリンとヴィオラの歴史
ヴァイオリンはヴィオラは、いつ頃登場した楽器なのでしょうか。
ヴァイオリンとヴィオラが誕生した歴史について解説するので、ぜひご覧ください。
ヴァイオリンの歴史
ヴァイオリンはアラビアのラバーブという擦弦楽器が祖先だと言われています。
ラバーブは後の15世紀にヨーロッパへ伝えられ、レベックという弦楽器が誕生しました。
レベックはヴァイオリンの起源となり、1550年頃に現在知られているヴァイオリンが登場しました。
なお現存する最古のヴァイオリンは、1565年頃に作られたアンドレア・アマティの作品です。
ヴァイオリンは誕生してから現在に至るまで、ほぼ形を変えることなく維持されています。
ヴィオラの歴史
ヴィオラの登場は、ヴァイオリンとほぼ同じ16世紀前半だと言われています。
ヴァイオリン属のヴィオラが「ヴィオラ」という名称で呼ばれ始めたのは18世紀になってからで、それまでヴィオラは擦弦楽器全般を指す言葉でした。
もともとオーケストラでのみ使われることがほとんどでしたが、18世紀後半にはアンサンブルや独奏でも活躍するようになります。
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ヴァイオリンとヴィオラの値段
ヴァイオリンとヴィオラの値段の目安は、以下の通りです。
| レベル | ヴァイオリン | ヴィオラ |
|---|---|---|
| 初心者向け | 5万円～20万円 | 5万円～10万円 |
| 中級・アマチュア向け | 20万円～100万円 | 10万円～30万円 |
| 上級・音大生向け | 100万円～1,000万円 | 50万円～200万円 |
| プロ向け | 100万円～数億円 | 100万円～300万円 |
ヴィオラよりもヴァイオリンの方が種類が豊富なので、価格帯もピンからキリまで幅広くなっています。
どちらの楽器も値段が安すぎると質が悪いことが多いので、10万円前後の楽器を選ぶのがおすすめです。
なおヴァイオリンには、質の良い楽器と備品、練習教材が付属したお得な楽器セットもあります。
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ヴァイオリンとヴィオラは何歳から始められる？
ヴァイオリンとヴィオラは楽器の大きさが異なることから、始められる年齢も異なります。
ここでは何歳から始められるのかと、その理由について解説します。
ヴァイオリンは3・4歳から
ヴァイオリンには分数サイズがあるため、3・4歳から始めることができます。
分数楽器とは、手や指が小さい子どもでも弾けるように、楽器のサイズを小さくしたものです。
大人が使用するフルサイズのヴァイオリンは、4/4サイズと言います。
分数サイズには3/4、1/2、1/4、1/8、1/10、1/16があり、種類が豊富です。
成長に合わせてヴァイオリンのサイズを大きくしていきます。
ヴィオラは12歳くらいから
ヴィオラには分数サイズがなく、ある程度身長がないと弾くことができません。
ヴィオラを弾くには身長が150cmほど必要であるため、12歳（中学1年生）くらいから始められるようになります。
なお、フルサイズのヴァイオリンにヴィオラの弦を張って分数楽器代わりにすれば、小学校高学年くらいから始めることも可能です。
身体が伸びないとヴィオラを弾けないことから、最初にヴァイオリンを習って途中でヴィオラに転向する人が多くいます。
子どもが小さいうちから楽器に触れさせたい場合は、ヴァイオリンから始めるとよいでしょう。
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ヴァイオリンとヴィオラの始め方
ヴァイオリンとヴィオラを始める方法には、以下の2つがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、どちらの方法が自分に合うのかチェックしてみてください！
独学で練習する
DVD教材やYouTube動画、教本などを活用すれば、独学で腕を磨くことも可能です。
- 周囲の目を気にせず練習できる
- 費用が安く抑えられる
- 決まった時間に束縛されない
お金をあまりかけることなく、マイペースに練習できるのが独学の大きなメリットです。
【独学が向いている人】
- 音楽教室に通うことに抵抗がある人
- 時間に縛られずマイペースに練習したい人
- 自宅近くに音楽教室がない人
- 独学で効率よく腕前を上達させたい人
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「プロに指導してもらえない」というデメリットを解消でき、楽譜が読めなくてもすぐ弾けるようになる工夫が詰まっています。
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音楽教室に通う
音楽教室に通えば、直接プロに指導してもらえるので上達が早くなります。
- プロに直接指導してもらえる
- 悪い癖に気付けるので上達が早くなる
- モチベーションを維持しやすい
- 同じ教室に通う仲間ができることもある
以下に当てはまる人は音楽教室が向いているでしょう。
【音楽教室が向いている人】
- プロに直接指導してもらい早く上達したい人
- 1人で練習を続ける自信がない人
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ヴァイオリンとヴィオラに関するよくある質問
ここでは、ヴァイオリンとヴィオラに関するよくある質問を紹介します。
ヴァイオリンとヴィオラについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください！
Q1：ヴァイオリンより小さい弦楽器はある？
オーケストラで使う楽器の中で、ヴァイオリンより小さい弦楽器はありません。
弦楽器には4種類ありますが、それぞれ大きさは以下の通りです。
| 弦楽器 | 大きさ（全長） |
|---|---|
| ヴァイオリン | 60cm |
| ヴィオラ | 70cm |
| チェロ | 120cm |
| コントラバス | 180cm |
なお子ども用に使われる分数サイズのヴァイオリンは、全長が約36～56cmになります。
Q2：ヴァイオリンとヴィオラの弾き方の違いは？
ヴァイオリンとヴィオラは、弾くときの弓の圧力や音の響かせ方に違いがあります。
ヴィオラの方が楽器が大きいため、楽器を響かせるには少し強めの圧力で弾く必要があるでしょう。
なおポジション移動や指使いは同じなので、練習方法はほとんど変わりません。
Q3：ヴィオラあるあるは？
ヴィオラあるあるには、以下のようなものがあります。
- 主旋律があるとテンションが上がる
- 楽譜を見ただけではどのような曲かイメージできない
- オーケストラの中でヴィオラの音が埋もれて聴こえない
ヴィオラはハーモニーを担当することが多いため、ヴァイオリンのように目立つ機会は少ないようです。
しかしヴィオラがないと音に厚みが出ないので、やはりオーケストラには欠かせない存在と言えるでしょう。
Q4：ヴァイオリンとチェロの違いは？
ヴァイオリンの大きさは全長60cmなのに対し、チェロは2倍の120cmです。
一方で弓の長さはヴァイオリンの方が長く、ヴァイオリンが約75cm、チェロは約73cmとなっています。
演奏の仕方も異なり、ヴァイオリンは顎に挟んで演奏し、チェロは椅子に座って楽器を膝に挟んで演奏します。
チェロは中低音を担当する楽器ですが、主旋律からハーモニー、伴奏まで幅広く活躍できるのが特徴です。
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ヴァイオリンとヴィオラの違いは大きさと音域
ヴィオラはヴァイオリンよりも一回り大きく、低い音域が出るのが特徴です。
ヴァイオリンはメロディを担当することが多く、ヴィオラはアンサンブルやオーケストラを支える役割があります。
ヴァイオリンもヴィオラもそれぞれ魅力がありますので、興味を持ったらぜひ始めてみましょう！
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