ヴァイオリンでドレミの音階を弾きたいけれど、
「どの弦のどの位置を、どの指で押さえればいいのか分からない」
と思った経験はありませんか?
ヴァイオリンには「この位置を押さえればこの音が出る」という印がまったくないため、初心者の方はとても苦戦すると思います。
そこで、この記事では以下の内容について紹介します。
- ヴァイオリンの弦を押さえる位置
- 弦を押さえるときにどの指を使用するか
- 調別(ニ長調など)のドレミ音階のポジション
- ドレミ音階の練習方法
- 指の位置を覚えられないときの対策
ヴァイオリンのポジションを覚えて、ドレミ音階を弾けるようになりましょう!
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ヴァイオリンのポジション表
下記の画像は、どの弦のどの位置を押さえたらどの音が出るのかを示したものです。
一番太い線がG線で、その隣からD線・A線、もっとも細いのがE線となっています。
弦を押さえるためには、左手の人差し指から小指までの4本を使います。
それぞれ指番号というものが決まっており、以下のように表現します。
- 0=指を押さえない(開放弦)
- 1=人差し指
- 2=中指
- 3=薬指
- 4=小指
なお開放弦で音を出せるレ・ラ・ミは、以下のように4の指でも同じ音を出すことが可能です。
- レ:D線の開放弦=G線の4の指
- ラ:A線の開放弦=D線の4の指
- ミ:E線の開放弦=A線の4の指
どちらを使用するかは、曲によって異なります。
最初は4の指は難しく感じるため、まずは開放弦で音階を練習してみましょう。
【ヴァイオリン】調別のドレミのポジション
音階には、イ・ロ・ハ・ニ・ホ・ヘ・トの7つがあります。
調によってドレミを弾くために使う音が異なるので、少しずつ覚えていきましょう。
ニ長調(Ddur)のドレミ音階
ニ長調は、「レ」からはじまる音階です。ドとファが「♯」になります。
ヴァイオリンの音階でもっとも弾きやすいため、まずはニ長調から練習するとよいでしょう。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はD線の開放弦から始まります。
下記の画像を参考に、ニ長調の音階を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- D線:レ・ミ・ファ♯・ソ
- A線:ラ・シ・ド♯・レ
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2の指の間は、指1個分くらいすき間が空く
- 2と3の指は、隣同士くっつく
D線を弾くときもA線を弾くときも、指を置く位置は同じです。
イ長調(Adur)のドレミ音階
イ長調は、「ラ」からはじまる音階です。ドとファとソが「♯」になります。
ニ長調と同じように、ヴァイオリンでは弾きやすい音階です。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はA線の開放弦から始まります。
下記の画像を参考に、イ長調の音階を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- A線:ラ・シ・ド♯・レ
- E線:ミ・ファ♯・ソ♯・ラ
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2の指の間は、指1個分くらいすき間が空く
- 2と3の指は、隣同士くっつく
A線を弾くときもE線を弾くときも、指を置く位置は同じです。
ト長調(Gdur)のドレミ音階
ト長調は、「ソ」からはじまる音階です。ファが「♯」になります。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はD線の3の指から始まります。
下記の画像を参考に、D線のソの位置に薬指を置いて弦を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- D線:ソ
- A線:ラ・シ・ド・レ
- E線:ミ・ファ♯・ソ
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2の指の間は、隣同士くっつく
- 2と3の指は、指1個分くらいすき間が空く
A線を弾くときもE線を弾くときも、指を置く位置は同じです。
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ハ長調(Cdur)のドレミ音階
ハ長調は、「ド」からはじまる音階です。♯・♭がつかないのが特徴です。
ヴァイオリンだと意外と弾きにくいですが、頑張って練習しましょう。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はG線の3の指から始まります。
下記の画像を参考に、G線のドの位置に薬指を置いて弦を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- G線:ド
- D線:レ・ミ・ファ・ソ
- A線:ラ・シ・ド
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2の指の間は、隣同士くっつく
- 2と3の指は、指1個分くらいすき間が空く
D線を弾くときもA線を弾くときも、指を置く位置は同じです。
ヘ長調(Fdur)のドレミ音階
ヘ長調は、「ファ」からはじまる音階です。シが「♭」になります。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はD線の2の指から始まります。
下記の画像を参考に、D線のファの位置に中指を置いて弦を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- D線:ファ・ソ
- A線:ラ・シ・ド・レ
- E線:ミ・ファ
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2と3の指は、それぞれ指1個分くらいすき間が空く
ニ・イ・ト・ハ長調を弾いたときとは1の指の位置が異なり、やや奥側に指を置く点に注意しましょう。
変ロ長調(Bdur)のドレミ音階
変ロ長調は、「シ♭」からはじまる音階です。ミとシが「♭」になります。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はG線の2の指から始まります。
下記の画像を参考に、G線のシ♭の位置に中指を置いて弦を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- G線:シ♭・ド
- D線:レ・ミ♭・ファ・ソ
- A線:ラ・シ♭
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2と3の指は、それぞれ指1個分くらいすき間が空く
G線はやや弾きにくいですが、肘を内側に入れると指が届きやすくなります。
変ホ長調(Esdur)のドレミ音階
変ホ長調は、「ミ♭」からはじまる音階です。ミとラとシが「♭」になります。
上記の楽譜通りに弾く場合、最初はD線の1の指から始まります。
下記の画像を参考に、D線のミ♭の位置に中指を置いて弦を弾いてみましょう。
【弾く弦】
- D線:ミ♭・ファ・ソ・ラ♭
- A線:シ♭・ド・レ・ミ♭
【音階を弾くときのポイント】
- 1と2と3の指は、それぞれ指1個分くらいすき間が空く
- ラ♭・ミ♭を弾くときは3の指(薬指)を指1つ分手前にずらす
変ホ長調は3の指をずらすことで音を変えるので、最初は弾くにくさがあるかもしれません。
最初はテンポをゆっくりにして、指の移動に慣れましょう。
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ヴァイオリンのドレミ音階の練習方法
ドレミ音階の練習には、音程を確認するためにチューナーを使います。
持っていなければ購入しておきましょう。
「ここかな?」と思った位置に指を置き、弾いてみてチューナーの針が真ん中にくるか確認します。
針が真ん中にきていると、チューナーの緑のランプが光ります。
赤いランプしか光らないのは、音程が合っていない証拠です。
何度も繰り返し練習し、指の位置を身体に覚えさせましょう。
ヴァイオリンの指の位置が覚えられないとき
ヴァイオリンはギターなどと違ってフレットがない楽器です。
そのため、弦を押さえる位置が分かりにくく、正しい音程の音を出すのが難しい部分もあります。
練習を重ねて指の位置を覚えるのが一番ですが、どうしても覚えられない場合はシールで印をつけるのもよいでしょう。
ただし、シールを使うと視覚で音程を取るようになるため、シールを外したときに正しい指の位置が分からなくなる可能性があります。
シールを貼って練習する場合は視覚だけに頼らず、耳でも音を確認するようにしましょう。
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ヴァイオリンをさらに上達させるなら教室と独学どっち?
ヴァイオリンをさらに上達させる方法には、音楽教室と独学の2つがあります。
音楽教室と独学の特徴は以下の通りです。
◎プロに直接指導してもらえる
◎悪い癖に気付けるので上達が早くなる
◎モチベーションを維持しやすい
△継続的にレッスン費用がかかる
△教室が遠いと移動に時間がかかる
△先生と合わなかったら辛い
音楽教室は1人で練習を続ける自信がない方や、時間にもお金にも余裕がある方に向いているでしょう。
一方で独学は、音楽教室に通うのが恥ずかしい方や、時間に縛られずマイペースに練習したい方におすすめです。
以下の記事では、音楽教室と独学どちらがお得なのかを徹底比較しています。
良いトコ取りしているおすすめ教材も紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください!
ヴァイオリンを練習してドレミを弾けるようになろう!
ヴァイオリンのドレミを弾けるようになるには、指を押さえて弾いたときの音程が正しいか、何度も確認して練習するしかありません。
練習は必ず自分の実になるので、本記事の画像や弾き方を参考に繰り返し練習してみましょう!
なおヴァイオリンを短時間で弾けるようになるには、指導者のもとでレッスンを受けるのがおすすめです。
近隣にヴァイオリン教室がなくても、自宅でプロのレッスンを受ける方法もあります。
DVD・スマホ・パソコンなどでレッスンが受けられるヴァイオリン講座ならば、マイペースに練習可能です。
ヴァイオリン教室に通うより費用も安くなるため、気軽にプロの指導を受けたい方はヴァイオリン講座をチェックしましょう!
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