ヴァイオリンは、楽器の中でも弾くのが難しいと言われることがあります。
確かに難しい部分もありますが、きちんと練習すれば大人から始めても弾けるようになります!
しかし、なぜヴァイオリンは難しいと言われるのでしょうか。
そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- ヴァイオリンが難しいと言われる理由
- 技術的に難しいところ
- ヴァイオリンを辞めずに継続するコツ
- 大人から、独学でヴァイオリンを始められるか
- ヴァイオリンで特に難しいと言われている曲
- 大人からでも弾けるようになる曲
この記事を読めば、「想像していたより難しくなさそう」「自分でもチャレンジできそう」と思ってもらえるはず。
「自分には無理」と最初から諦めず、興味があるならヴァイオリンを始めてみましょう!
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ヴァイオリンはなぜ難しいと言われるのか
Yahoo!知恵袋を見ると、「ヴァイオリンは難しいのか?」という質問をいくつも見かけます。
質問の回答欄には、「かなり苦労する」「きれいな音はなかなか出せない」などのマイナスな言葉が並んでいます。
しかし上記のような回答は、「プロが弾くような曲を弾けるようになるには」「ホールで響いた音を出すには」という前提で話が進んでいることがほとんどです。
技巧的に難しくない曲ならば、練習を重ねれば十分弾けるようになります。
また、ドラえもんのしずかちゃんが「ギギー」と音を鳴らすイメージが強い人も多いですが、実際はそれほど苦労しなくてもまともな音が出せます。
ヴァイオリンに難しい部分があるのも事実ですが、それはピアノなど他の楽器も同じです。
難しいと思えることでも、練習すれば必ず弾けるようになります。
実際に、50~60代から始めて弾けるようになった人もたくさんいますよ。
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ヴァイオリンが技術的に難しいこと
ヴァイオリンには、以下のような5つの技術的な難しさがあります。
具体的にどのようなことが難しいのか、初心者にはできないことなのか、という点について解説します。
正しい音程を取るのが難しい
ヴァイオリンにはフレット(弦を押さえる位置の目印)がないため、正しい音程を取るのが難しい楽器です。
弦を押さえる位置がほんの少しズレるだけで、音程が高くなったり低くなったりします。
最初のうちは、正しい位置を覚えるだけで時間がかかってしまうかもしれません。
しかし、練習すればどこを押さえたら何の音が出るのか自然と分かるようになるため、必要以上に恐れる必要はありません。
それでも不安な場合は、指板シールを貼ることで、初心者でも簡単に正しい音程を取れるようになります。
正しいフォームの維持が難しい
ヴァイオリンを美しく奏でるには、正しいフォームで弾くことが重要です。
ヴァイオリンの構え方、弓の持ち方、左指の位置、姿勢など、気にしなければならないポイントがいくつもあります。
最初は、慣れない姿勢を維持することに苦労するかもしれません。
しかし、毎回ヴァイオリンを弾くときにフォームを意識すれば、身体に違和感がなくなって自然なフォームで弾けるようになります。
何事も、慣れれば苦労や難しさを感じなくなるものです。
さまざまな奏法の習得が難しい
ヴァイオリンには、以下のようにさまざまな奏法があります。
奏法 | 弾き方 |
---|---|
ビブラート | 弦の上で指を左右に揺らす |
ピチカート | 指で弦をはじく |
スピッカート | 弓をバウンドさせて弾く |
フラジオレット | 弦の上にそっと指を置いた状態で弾く |
重音 | 2つ以上の弦を同時に弾く |
さまざまな奏法を習得するには、それぞれしっかり練習する必要があります。
一見簡単そうに見えても、やってみると難しいことも。
コツを掴むまでに時間がかかるかもしれません。
一方で、上記のような奏法を習得しなくても弾ける曲はたくさんあります。
特に初心者向けの曲ならば、難しい技術を求められることはほとんどないでしょう。
細かい音符が多くて難しい
ヴァイオリンはメロディや華やかな旋律を奏でる機会が多いため、16分音符などの細かい音を演奏することが多い傾向にあります。
音符が細かいと演奏の難易度が上がるため、難しいと感じる人が多いでしょう。
しかし、ヴァイオリンで弾く曲すべてに細かい音符が出てくるわけではありません。
初心者向けの曲ならば、細かい音符が出てくることは少ないです。
もし細かい音符があってもテンポを落として練習すれば、だんだん速いテンポでも弾けるようになります。
「難しそう」と思っても臆せず、チャレンジしましょう!
きれいな音を出し続けるのが難しい
楽譜上の音を一つひとつきれいに弾こうとすると、意外に難しいことに気付きます。
弓に力を入れすぎるとガリガリっという音が鳴ったり、逆に弱いときちんと響かなかったりします。
弦によっても加えるべき力加減が異なるため、一定の音量で弾くにはやはり練習が必要です。
きれいな音でヴァイオリンを奏で続けることは、プロでも難しいと感じるほど。
しかし、練習を重ねれば少しずつ理想の音に近づけるでしょう。
ヴァイオリンは続けるのが難しい
ヴァイオリンを続けるためには、場所、練習時間、お金の問題を解消する必要があります。
3つのうちいずれか1つでも問題があれば、やめてしまう可能性が高くなるでしょう。
ここでは、それぞれの問題点と、続けるための工夫について解説します。
場所の問題
ヴァイオリンを弾くにあたって悩むのが、練習場所の確保です。
一戸建て住宅なら家で弾いても問題ないかもしれませんが、賃貸住宅に住んでいると近所迷惑が気になってしまうでしょう。
自宅以外でヴァイオリンを練習できる場所には、カラオケ、公共施設、音楽スタジオ、車などがあります。
利用しやすいのは、予約なしで利用できるカラオケです。
公共施設は予約が必須ですが、利用料金が安いメリットがあります。
なおヴァイオリンの練習場所については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご参考ください。
練習時間の問題
ヴァイオリンを弾けるようになるには、時間を取って練習する必要があります。
しかし、社会人の場合は、仕事があるため練習時間が限られてしまうでしょう。
時間が取れずに練習を諦め、ヴァイオリンを弾かなくなってしまう人もいます。
ヴァイオリンを続けるために重要なことは、ハードルを上げすぎないことです。
もちろん、早く上達するにはなるべく毎日楽器に触れるのが理想ですが、難しければ休日に少しだけ練習時間を取るだけでも十分だと思います。
「今日は弾くときの姿勢を意識する」「このフレーズだけつまずくことなく弾けるようにする」など、明確な目標があれば、効率よく練習できるでしょう。
時間を上手にやりくりして、上達を目指しましょう。
なお練習時間についての詳しい解説は、以下の記事に記載しているのでぜひご覧ください。
お金の問題
ヴァイオリンを続けるには、ある程度お金がかかります。
特に楽器の購入費用は安くはないので、始める前に諦めてしまう人も多いでしょう。
また、定期的にメンテナンス代(毛替え、弦の張替えなど)がかかり、教室に通うならレッスン代もかかります。
ある程度お金がかかるのは仕方がないことですが、費用を抑えることは可能です。
楽器購入の際は、肩当てなどの備品が付属した初心者セットが安く販売されていますし、教室に通う代わりにDVD教材で学ぶこともできます。
メンテナンス代も、弓や弦の消耗が激しくないならばそこまで高額にはなりません。
以下の記事では、音楽教室と独学どちらがお得にヴァイオリンを学べるか解説しています。
良いトコ取りができる教材も紹介しているので、費用を抑えてヴァイオリンを始めたい方はぜひご覧ください!
大人からヴァイオリンは難しい?
「ヴァイオリンは小さいときからやっていないとダメだ」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。
しかし、それは都市伝説です。
では、実際にどこまで上達できるのでしょうか。
大人の方が論理的に考えられて練習効率がよいため、十分上達できます。
ここでは、大人から始めても目指せるレベルについて解説します。
アマオケで弾くくらいまでなら上達可能
大人からヴァイオリンを始めても、アマオケ(アマチュアオーケストラ)で弾くくらいまでなら上達可能です。
実際に、大人から始めてアマオケのコンマス(ヴァイオリンの首席奏者)を務めている人もいます。
アマオケでは難易度の高い曲を弾く機会もありますから、そのレベルまで上達することは可能だと言えます。
子どものときから始めないと難しい曲を弾けるようにならない、というわけではありません。
プロ(演奏家)を目指すのは難しい
大人からヴァイオリンを始めた場合は、プロの演奏家になるのは難しいでしょう。
演奏家を目指す人たちは幼い頃からヴァイオリンを弾いていることが多く、音楽大学で専門的な教育を受けています。
ヴァイオリンはライバルも多いため、音楽大学を卒業しても演奏家として活躍できない人もいるほどです。
ただ、大人から始めてヴァイオリン教室で指導している人はいます。
ヴァイオリンの技術以外にも音楽的な知識の勉強をする必要はありますが、指導者を目指すことは不可能ではありません。
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独学でヴァイオリンは難しい?
ヴァイオリンを始めるとき、独学で弾けるようになるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、独学でも弾けるようになります。
YouTubeやDVD教材などを活用すれば、上達可能です。
もちろん、ヴァイオリン教室などで指導してもらった方が上達が早くなることは事実です。
しかし、近所にヴァイオリン教室がなかったり、人前で弾くのが恥ずかしいと感じたりする人は、独学でもよいと思います。
独学だと費用があまりかからない、自分のペースで練習できるなどのメリットもあります。
独学でヴァイオリンを始めたいと考えているならば、ぜひチャレンジしてみましょう!
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以下の記事では、独学でヴァイオリンを始める方法について詳しく解説しています。
ヴァイオリンで弾くのが難しい曲
ヴァイオリンが難しいと言われるのは、難しい曲が多いことが理由の1つです。
ここでは、特に難しいと言われている曲を3つ紹介します。
ヴァイオリンで弾く難曲にはどのようなものがあるのか、参考程度にご覧ください。
バッハ『無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番』
技巧的にも難しいですが、曲をどう解釈し、どう表現するかが難しいと言われている曲です。
第1楽章~第5楽章まであり、特に5楽章の「シャコンヌ」が有名です。
パガニーニ『24のカプリース』
超絶技巧が得意なパガニーニが作曲した、伴奏なしの24曲で構成されたヴァイオリン独奏曲です。
有名なのは第24番で、ピチカートとスピッカートが繰り返されるフレーズが非常に難しくなっています。
ベートーヴェン『ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」』
ピアノとヴァイオリンの掛け合いがかっこいい曲です。
高度な技巧が要求され、ベートーヴェンの傑作となっています。
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大人からでも弾けるようになる曲
難しい曲を弾けるようになるには相当な努力が必要ですが、それほど難しくない曲もたくさんあります。
ここでは、大人からでも弾けるようになる有名な曲を3つ紹介します。
初心者は、まずファーストポジション(もっとも基本的なポジション)のみで弾ける曲から挑戦するとよいでしょう。
バッハ『メヌエット』
ヴァイオリン以外の楽器でも演奏されることが多い、非常に有名な曲です。
ファーストポジションのみで弾けるため、大人から始めた人でも十分弾けるようになります。
『カントリーロード』
ジブリ作品の「耳をすませば」で出てくる曲です。
ヴァイオリンはクラシックだけでなく、映画音楽などさまざまなジャンルの曲を弾けます。
ファーストポジションのみで弾くことができ、下記動画の概要欄では楽譜も公開されています。
あいみょん『マリーゴールド』
ヴァイオリンでは、ポップスを弾くことも可能です。
クラシックは堅苦しいと感じる人は、ポップスに挑戦するのもよいでしょう。
この曲も、ファーストポジションのみで弾けます。
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ヴァイオリンを弾くために必要なのは才能ではない
ヴァイオリンを弾くには「才能」が必要だと思い込んでいる人が、非常に多いと感じます。
しかし、弾けるようになるためにもっとも大切なのは「継続力」です。
たとえ練習時間が週に1回でも、継続すれば先週よりも弾けるようになる部分が多くなります。
少しずつでも前に進めば、時間はかかっても必ず上達できるものです。
「ヴァイオリンは難しい」と考えすぎず、小さな「できた!」を積み重ねていきましょう。
気付いたときには、憧れの曲を弾けるようになっているでしょう。
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ヴァイオリンは練習すれば必ず弾けるようになる!
ヴァイオリンが難しいと言われているのは、多くの人が思う「弾ける」という状態のレベルが高いためです。
ヴァイオリンと言えば難曲を弾きこなすイメージが強い人もいますが、ヴァイオリンにはやさしい曲もたくさんあります。
たとえ大人から始めても、練習すれば必ず弾けるようになるものです。
「できない」ではなく「自分でもできそう!」という前向きな気持ちを持って、ぜひヴァイオリンを始めましょう!
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